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<P><CENTER><B><FONT SIZE="+2">映画『ミス・ポター』</FONT></B>
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<P><CENTER><B><FONT
SIZE="+2">ビアトリクス・ポターとヒルトップ</FONT></B></CENTER></P>

<P ALIGN=RIGHT><FONT SIZE="+1">３年　中田　和樹</FONT></P>

<P>私は昨年の夏、英米事情でイギリスに１ヶ月間滞在した。その中でたくさんの名所を巡る機会に恵まれた。イギリスでは数少ない山と湖がおりなす美しい景色が広がる湖水地方にも行くことができた。
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<P>湖水地方といえば、ビアトリクス・ポターの書いた絵本『ピーター・ラビット』の舞台になった場所としても有名である。この映画『ミス・ポター』はレネー・ゼルウィガー演じるビアトリクス・ポターの半生を描いた作品である。
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<P>ストーリーはビアトリクス・ポターの幼年期から始まる。彼女は裕福な上流階級の家で生まれる。しかしながら厳格な両親は、彼女と弟のバートラムが同じ年の子供たちと遊ぶのを嫌ったために、他の子供たちと触れ合う機会が少なく気の合うバートラムと動物たちしか遊ぶ相手がいなかった。そんなかで彼女は大好きな動物たちをスケッチすることに目覚め、絵の才能を開花させていくことになる。
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<P>彼女は毎年夏になると、家族と一緒に湖水地方を訪れていており、そこで彼女は自然を愛する気持ちが芽生えていったのである。そして彼女は次第に絵本作家を目指していくことになる。当時はヴィクトリア朝の封建的な時代であり、女性が社会に出ることは歓迎されない時代であった。それにもかかわらず彼女はウォーン社を訪れ、見事に絵本を出版することになるのである。
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<P>そして、彼女の絵本の担当者になる人こそがユアン・マクレガー演じるノーマン・ウォーンなのである。ウォーン家の三男である彼はビアトリクスと同じく、仕事をしないで家族の世話をすることを期待されている人物であった。同じ様な境遇である彼らは共に仕事をしていく中で段々とお互い惹かれあっていき、結婚を熱望していく。しかし、当時は商人の人々はとても低い階級であった為に、ポターの厳格な両親は二人の結婚に強く反対する。彼らの恋は実らなかったのだが、これはただの伝記映画ではなく、清純なラブストーリーでもある。
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<P>この映画の見所はラブストーリーそのものであるが、他にあげると、何よりも美しい絵の中のキャラクターがアニメーションでコミカルに動き出すことだろう。そして、動き出すキャラクターとビアトリクスの掛け合いが観客の笑いを誘う。
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<P>もう一つの見所は、この作品ではビアトリクスの母親が悪役として出ているところである。この母親の存在で当時、女性がどのような扱いを受けていたのかがよくわかることだろう。
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<P>ビアトリクス・ポターを語るときに忘れてはいけないのがナショナルトラストである。これは美しい自然風景や貴重な文化財・歴史的景観を保全し、後世に伝承していくことを目的に管理を行っているボランティア団体である。
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<P>彼女は熱心なナショナルトラスト運動家であり、しばしば行った匿名の寄付を含め、多大な経済的援助を続け、また彼女の没後、彼女が晩年過ごしたヒル・トップを含む約4000エーカーもの土地がナショナルトラストに残されたのである。私たちが今でも彼女が愛した昔と変わらない景色をみることができるのは全てビアトリクス・ポターのおかげなのである。
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<P>彼女が描いた多くの作品のキャラクターとともに、彼女の残してくれた広大な自然に触れ、自然を残すことの重要さを考えてくれることが彼女の願いであり、今後の世界に必要なことだ、と私は考える。この映画は彼女の人生を通じてヴィクトリア朝時代のイギリスの生活、ファンタジー、愛、そして自然保護等を考えさせる多くの要素を含んでいる作品である。今しみじみ湖水地方を思い返しながら、映画と旅行の余韻を楽しんでいる。
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