<!--This file created 08.7.26 1:04 PM by Claris Home Page version 2.0J--><HTML><HEAD>   <TITLE>m.sato51j</TITLE>   <META NAME=GENERATOR CONTENT="Claris Home Page 2.0J">   <META HTTP-EQUIV="Content-Type" CONTENT="text/html;CHARSET=x-sjis">   <X-SAS-WINDOW TOP=68 BOTTOM=768 LEFT=8 RIGHT=538></HEAD><BODY BGCOLOR="#FFFFFF"><P><CENTER><B><FONTSIZE="+2">ロシア映画「この道は母へと続く」</FONT></B></CENTER></P><P ALIGN=RIGHT><FONT SIZE="+1">4年　佐藤真弓</FONT></P><P>　</P><P>　去年、日本でロシア映画「この道は母へと続く」が上映された。この映画は2005年第55回ベルリン国際映画祭少年映画部門でグランプリに輝き、各国42ヶ国の映画祭で上映、32の賞を得るという快挙を果たした。これはフィクションではなく、ロシアの新聞に掲載された実話である。撮影は実在の孤児院で行われ、実際の孤児達が多く出演している。ロシアの厳しい現実社会を反映している作品に仕上がっている。</P><P>　ストーリーを紹介する。６歳のワーニャは貧しい孤児院で育った。彼は、幸運なことにイタリア人の夫妻の所に養子に行くことが決まった。しかしある日、かつて孤児院にいた彼の友達の母親が突然現れた。友達の母親は子供を迎えにきたのだが、もう遅かった。彼は他の家に養子に行ってしまったのだ。母親は自分の子供を取り戻せなかった悲しみから自殺してしまう。</P><P>　このことを目の当たりにしたワーニャは、もし自分が養子に行き、自分の母親もこのようになってしまうかもしれないと心配する。そして、彼は本当の母親の元へ行くことを決意する。それから孤児院の資料室に保管されている出生記録を読むために、必死に文字を覚える。母親の居場所を突き止め、孤児院を脱走し、一人で母親を探しに行く旅に出発する。孤児院の大人達が彼を捕まえるために追いかけてくるが、必死にその追っ手から逃げる。旅の道中には親切な人達に助けられながら、遂に母親の所へ辿り着く。</P><P>　これは作り話ではなく、実話なのだ。私が最初この映画の存在を知り、内容は孤児院の話だと知った時には暗くて悲しく、最後は悲しく終わるのではないかと勝手に想像していた。しかし、最後までこの映画を見て心が温かくなった。自分を捨てた母親のために、必死で文字を覚え、母親を探しに行ったワーニャの姿には胸が打たれる。私達は普段当たり前にそばには家族、母親がいて、何不自由なく、深く考えることなく暮らしている。しかし、ロシアだけではなく世界にはたくさんの孤児達が存在するという現実を思い知らされた。</P><P>　日本にいて、今まで日常で孤児達がまだたくさんいると知っていながら、このことについてあまり深く考えたことがなかった。この映画を見ることで、改めて考えさせられ、どれだけ私達が恵まれた生活をしているのかに気付かされる。まだ６歳のワーニャから、どんなに小さく、社会的に力がなくても、自分の強い思いだけあればどんな逆境でも乗り越えて、新しい道を開いていけるのだ、ということを学んだ。</P><P>　ロシア映画といったら、どういうイメージを持つのだろうか。日本人にとっては、ロシア映画はあまり馴染みのないものであろう。この映画「この道は母へと続く」はロシア人だけではなく、私達外国人にも共感できる。ロシアやロシア映画にまったく興味のない人達にも是非見てもらいたい。この映画を見ることで、孤児の問題とロシアそのものについても興味を持ってもらえればと願っている。</P><P>　<HR></P><P><CENTER><A HREF="../51english/topic51">Topics<BR></A><A HREF="../index.html">Index</A></CENTER></P></BODY></HTML>