<!--This file created 02.1.16 4:11 PM by Claris Home Page version 2.0J--><HTML><HEAD>   <TITLE>hase29j</TITLE>   <META NAME=GENERATOR CONTENT="Claris Home Page 2.0J">   <META HTTP-EQUIV="Content-Type" CONTENT="text/html;CHARSET=x-sjis">   <X-SAS-WINDOW TOP=64 BOTTOM=635 LEFT=482 RIGHT=1012></HEAD><BODY BGCOLOR="#FFFFFF"><P><CENTER><B><FONT SIZE="+2"COLOR="#00AF00">私たちの母国語、日本語の危機</FONT></B></CENTER></P><P ALIGN=RIGHT>１年　長谷真琴</P><P>私たち日本人の母国語は日本語である。言葉はその文化に欠くことのできない事であり、日本語は日本文化の基礎になっている。しかしながら、テレビや新聞、日常生活の中の日本語には「外国語」が氾濫している。中には「てんぷら」「カメラ」「バイオリン」など「外来語」と呼ばれる長い年月をかけて日本語となった言葉もある。現在では知らぬ間に意味不明の外国語が「カタカナ語」として使用されており、また日常の日本語の中に流れてきている。外来語を用いないで母国語である日本語で自らの意思を表現出来ないのだろうか。この現象は日本文化の危機である。</P><P>シビア、トラウマ、アカウンタビリティーなどの下線部の単語のように、日本語の会話の中にはごく当たり前のように日本人特有の発音による外国語が表れている。なぜこんなにも日本語の中に外国語が多用されるのか。それはカタカナ語を取り入れることで、その話者が知的であると周りの人たちに思わせることができると錯覚しているように思う。また、私たちの情報の源であるマスコミや広告などが、日本語の意味も曖昧な新しいカタカナの単語を次々と使用しているのも一つの理由だろう。これでは大衆は意味も分からない「単語」を聞かされ、よく意味の分からないままに「単語」だけが広まってしまう。悪いことには、それを正す立場にある文部科学省をはじめとする政府でも、新しいカタカナ語を連発しているのだから困ったものである。</P><P>私たち外国語を専攻しているものにとっては、実はこのカタカナ語は非常に厄介なものである。外国人と会話をするときにカタカナ語が邪魔になることがあるからである。「トラウマ」を例にとると、日本語として[torauma]と覚えていてその通りに発音しても外国人は分かってくれないし、相手が[トゥルウマ]と発音したときには聞き取りにくいということである。またカタカナ語には意味が大いに違うものもある。マンションを例に取ると日本語では「中高層の集合住宅、いわゆるアパート」を意味し、アメリカ英語では「豪華な大邸宅」を意味する。これでは、相手に誤解されるのも無理はない。</P><P>常に時代は流れている。そこから新しい言葉や言い回しが増え、外国からも新しい単語が入ってくることは当然であるが、新しい単語でもカタカナ語にしないで、日本語に出来ないだろうか。日本語で表現できるものは日本語を使うようにしたら、日本語や日本文化の新しい魅力を添えてくれるのではないだろうか。中国語ではコカ・コーラを「可口可楽」と訳してあるそうだ。この発音は英語と同じで漢字は「口においしい」を意味する。実に見事な訳であると同時に自らを失うことなく外来語を取り入れる事の出来ることを証明しているのである。</P><P>日本語を母国語として話すのは、唯一日本人だけである。その日本人が日本語の美しさの維持の価値から離れてしまったら簡単に損なわれてしまう転訛の原因の一つは原則なしでカタカナ語を使うことである。もし多くの日本人が「日本人なら立派な日本語を話すのも書くのも当たり前」と思い、それを用いれば、外国人に日本語と日本文化のより良い印象を与えられるだろう。日本の政府やマスコミが簡単に意味不明のカタカナ語を使わないことを望みたいものだ。</P><P><CENTER>　<HR><A HREF="../29english/hase29e.html">English</A></CENTER></P><P><CENTER><A HREF="../29english/29topics.html">Topics</A></CENTER></P><P><CENTER><A HREF="../index.html">Index</A></CENTER></P></BODY></HTML>