3月7日 [研修22日目]


 

[トピック]授業をつぶし,みんなでレーニン廟へ行く。

  其の2、其の3。ちょっと不思議な事が2つありました。

 ・洗濯機で洗濯したら、白のトレーナーが見事なピンクに!!

 ・冷蔵庫の中の食材が、なぜか温まっている。(1台2役?)(X)


 今日は学校に着いてからみんなで一致団結し、先生公認の上、授業をなくしてレーニンが眠っているというレーニン廟に行くことになった。外は相変わらず寒く、しかも吹雪いていたので死にそうだった。レニングラードに着いてからは、荷物置き場に荷物を置いてレーニン廟へ向かった。レーニン廟にはなぜか2列に並んで、しかも私語は慎まなくてはいけないらしく緊迫な空気が流れていた。そして、順番に中に入っていくと、「そんなにいてもしょうがね―よ」と言いたくなるぐらい警備の兄ちゃんがたくさんおり、そんな中、その中央にあのレーニンが眠っていた。でも人形のようだったので、あれが本物かどうかは疑わしい。ただ、本当かどうかは知らないけども、レーニンを腐らせないために、ものすごい維持費がかかっているんだそうだ。「そんなお金があるなら、他のことに使えよ」と思いながら横目で見たぐらいだったので、ものの3分でレーニン廟見学実習は終わった。その後、寮に戻ったのだが、部屋にある冷蔵庫の中がなぜか温かくなってしまっており、中に置いておいたチョコが溶けかけていた。しょうがないので、そのチョコをつまみに今日もビ−ルをおいしく飲んだ。(O)


 今朝はみんなレーニン廟に行くとハリキっていました。みんなのもくろみどおり、タマーラ先生に「レーニン廟に行きたいんだけど、もう今日しか行く日がない。」(←レーニン廟は中に入れる日と時間が決まってるから)と云う話を何とか伝えて、先生たちも一緒に生徒みんなで行くことに。私は、イマイチ気が進まなかったのだけど、仕方ないから行った。もう授業あと1回しかないのにー。

 最近だんだんあったかくなりつつあったのに、今日は又一段と寒くなって、吹雪の中大変でした。荷物預かり所(←レーニン廟の中には荷物持って入れない)から、すごい遠いの。レーニン廟に入るのに、入場料は要らないけど、荷物預けるのに10ルーブル。入口で厳重なチェックがあって、中に入っても、「しっ!静かにっ!」て叱られて、近づいてじっと見る間もなく通り過ぎて、えっ、これだけ?くらいの。何か蝋人形みたいだったし。本物のレーニンか?何か怪しい。朝日新聞の写真で見たまんまだった。だから見なくていいって云ったのに。

 赤の広場で中学生くらいの子たちに、「ヴィ、スピーク、イングリッシュ?」て、ロシア語だか英語だか分からん質問された。ナンパ???何語で答えればいいのか。

 お昼ごはんのために、先生たちに連れられて、ドム・ウチョーニフ(←カタカナで書くと何だか分からないけど)て処に行った。やっぱり先生と一緒だと何となくいいことがある。入るのに7ルーブルかかるんだけど、ハイソな雰囲気漂ってて、大人しか居ないの。何か科学者とか文化人、研究者たちの休憩の場らしい。滅多に入れないと思うし。

 食後、タマーラ先生は学校に戻って、うちらはそのままリーマ先生に連れられて、プーシキン美術館へ。入場料は10ルーブル。でもやっぱり外国人の学生として見られたら、100ルーブルなんだってー。高っ!もう最初から、印象派Let's go!くらいの勢いだったのに、リーマ先生は彫刻にばっかり関心があるらしくて、いちいち説明してくれるので、ちっとも先に進めずに、退屈する。だって、こんな処にミロのヴィーナスなんてあるわけないぢゃん。勿論、全部ニセモノ。

 プーシキン美術館を建てたのは、マリーナ・ツベターエワのお父さんで、モスクワ大学の教授だったんだって。ちょうど、ホルスト・ヤンセン展をやってて、それがすごくよかった。何でパンフレットとかが、ないんだろー?印象派は、さすがによかった。エルミタージュよりずっといい。特にセザンヌとピカソ!ピカソはやっぱりすごいね。青の時代とか。マティスは、やたらいっぱいあったなー。どうでもいいけど。マリー・ローランサンも1枚だけあった。カンディンスキーとシャガールも勿論。ルノワール、モネ、ゴッホ。40円で、こんなに見れるなんてー。

 おじいちゃんと2人で来てる小ちゃな男の子が居て、おじいちゃん、孫が可愛くて仕方がないみたいに、すげー説明してんだけど、そのコ全然聞いてないの。面白かった。子供の頃からこんな普通に美術館とか見に行けたら、そりゃあ感性も豊かになるよ。すごいなー、やっぱり。

 エジプトのコーナーもオモロかったね。ミイラとか。ヘンな顔の置き物みたいの指さして、「あれ、うちのばあちゃんに似てるー。」て云ってた女の子たちも居たしね。何処の国でもおんなじ。売店で、シャガールとかいっぱい画集を見せてもらう。お姉さん、いい人でいっぱい出してきてくれて、プーシキン美術館のを買ったら、ビニール袋2重にしてくれたけど、すぐ破けた。450ルーブル。でも別の売店では500ルーブルだった。どうなってんだろ、この国は。

 駅前の露店で、バナナ1房33ルーブル。おばさん、いい人で「いい婦人デーをね!」みたいなことを云ってくれた。明日は国際婦人デーでお休み。今日街を行く男の人は、みんな手に花束を持ってた。そう云うのはいい。

 晩ごはんのデザートに、ブリニィを焼く。ストックマンで買ったクレープの素を使ったんだけど、作り方の説明がフィンランド語。読めないので、水の分量とか適当。バナナチョコとか木いちごジャムとかでも意外なことにギリシャ製の桃ジャムが一番美味しかった。(M)